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ポール・ニューマン(1925~2008)「暴力脱獄」(67年)
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ああっ、この時がきてしまった・・・
闘病中と聞いていましたが、ショックです。
映画史に残る偉大な俳優の1人、
ポール・ニューマンが9/26に亡くなりました。


小学2年生の時劇場で観た
「タワーリング・インフェルノ」(74年)で
外国映画のもの凄さと面白さにビックリ、
映画(洋画)好きのきっかけと、
スティーヴ・マックィーン&ポール・ニューマンが
名前を覚えた最初の映画スターでした。


その後テレビで「映画」と名のつく番組があれば
なんでもかんでもできる限り観まくり、
観たい映画は親にせがんで行ったりもしましたが、
中学生になる頃には、たくさんの映画俳優の中で、
すっかり2人の大ファンになっていました。
私の「好きな映画俳優ランキング」で、
マックィーン&ニューマンの2人が1番なのは
その頃から今現在も変わっていません。
(ちなみに息子の名前に使わせていただきました)


マックィーンが先に旅立ちましたが、
その後もニューマンは活躍しまくって
息の長い活動をしてくれました。
1番映画を観た中学~高校の時期に
公開されるのは観に行きましたが、
「世界崩壊の序曲」(80年)という珍作のほか、
「アパッチ砦ブロンクス」(81年)「スクープ」(81年)、
中でも「評決」(82年)は2度行くほど大好きな傑作でした。
劇中の「ビールに生卵」は真似していましたね(笑)。


オスカー(アカデミー賞)に関しては
「評決」でとるだろうと思っていましたので
外れた時は残念でした。
・・・その時の主演男優賞は「ガンジー」のキングスレー。
観に行きましたが、途中で寝てしまったコトもあり、
余計に腹が立ちました(笑)。


「ハスラー2」(86年)でようやく受賞しましたが、
9回ノミネートされた作品の中では
「暴力脱獄」「評決」「ノーバディーズ・フール」の
どれかで受賞して欲しかったなぁ。


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「暴力~」は邦題がヘンですが、
刑務所を舞台にした傑作人間ドラマ。
権力に反抗して、
何度も脱獄を繰り返す男を描いた内容。
ダーティヒーローとか悪い奴ではないので
応援してしまうのはもちろんですが、
一匹狼で余り語らず、心に秘めた何かを
行動や不敵な笑みで見せるニューマンが実に魅力的。


ユーモアあふれる卵50個喰いや
舗装工事はじめさまざまなエピソードも
印象に残りますし、
囚人の間で“COOL HAND LUKEの伝説”となり、
その精神は引き継がれるラストには感動の涙。


なぜ脱獄を繰り返すのか、
具体的な理由が語られていない辺りも
いろんな解釈ができ何度も観てしまう魅力の1つです。

もう何度も観ていますが、テレビが初見でしたので、
ようやく日本語吹替が収録されたDVDの
新発売は嬉しいですね(川合伸旺の吹替だといいんですが)。


「ノーバディーズ・フール」(94年)は
ニューマンのイメージを反映した主人公が抜群。
脇にも豪華演技陣を配して、
小さな町を舞台にした暖かな人情ドラマの傑作。
もっとこの世界に浸っていたい、
終わるのが残念に思った作品でした。


もちろんほかにも名作はたくさんあり、
先に挙げた作品以外に特に好きなものは
「傷だらけの栄光」(56年)「ハスラー」(61年)
「動く標的」(66年)「明日に向って撃て!」(69年)
「ロイ・ビーン」(72年)「スティング」(73年)。
これらの作品はそのうち詳しく紹介したいですね。


昨年引退宣言をしましたので、
俳優としては悔いのない人生だったかと思いますし、
数々の名作・名演技を残してきましたので、
永遠に語り継がれる大スターです。
長年楽しませていただき、ありがとうございました。

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

【2008/09/28 16:16 】 | 俳優 | コメント(1) | トラックバック(0) | page top↑
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