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「ハートカクテル」(アニメ・1986~88年)
わたせせいぞう原作の漫画をTVアニメ化。
男女の恋愛話を中心に、
さまざまな人間ドラマを5分ほどの短い時間で
ハートフルに描いた1話完結アニメ。

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深夜、
たまたまつけていたTVで目にしたのが最初でした。
駅で見送りをする
初老夫婦と若いカップルの2組の男女を
スケッチした話なんですが、
劇的な展開もなく、
淡々とイスで話をして、時間がきて別れる、
ただそれだけでEND。
(ちなみにそのタイトルは
「シンデレラ・エクスプレス/
日曜日20:30発ひかり313号」)



終わった後「え?」ってかんじで
つづきがあるのか次の週もみたら
違う話になっていて、そこでようやく
サブタイトルにあった『たばこ1本のストーリー』
の意味もわかり、
その後はハマって毎週観るようになりました。



短い時間なのに、じ~んと感動する話あり、
哀しい話あり、懐かしい話あり、
笑える話あり・・・
心やすらぐ、今でいう“癒し”の傑作アニメです。

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日本ではない、外国を思わせる
ムダを省いたシンプルな絵がいいです。
印象的な構図も多いですし。
それ以上に音楽が素晴らしい。
絵+音楽が絶妙にマッチしており、
独自の世界を構築しています。



正直、原作コミックはアニメの後
立ち読みでパラパラ、と見ましたが
やはりアニメを観た後では
読む気になりませんでした。
原作を先に見ていれば、
印象も違ったかもしれませんが。



それくらい私にとっては絵+音の
アニメ版こそ「ハートカクテル」です。



好きなエピソードは、たくさんありますが、
特に好き・印象的なのは
思わず感動した短編映画のような
「彼のパパは東へ行けといった」
「3年前の切符」、







微笑ましくなる「兄のジッポ」
「思い出ワンクッション」、
本作が最初か、CMが最初か
よくわかりませんが、
当時ブームとなった
「シンデレラ・エクスプレス」シリーズ、
なんだか切ない「ボクたちのテーブル」、
「父のエンブレム」など。

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作品の特徴の1つとして
当時はバブル景気だったせいもあり、
登場人物がみんなおしゃれで、
わりと裕福という点がありますが、
それは置いておくとして、



当時も今も同じ印象なのが、
ナレーションやキャラたちのいいまわし
=セリフのキザっぽさ、で
エピソードによっては
余りに「決め」すぎて、
観ているこっちが恥ずかしくて
大爆笑してしまいます。



中でも「シンデレラ・エクスプレス」の
「ガラスの靴になった涙」は、
FRIDAY~夜、にはじまり、
発車ベルは魔法の解ける合図のようだ~
僕は再び西からの旅人に~
そしてキミはホームに残されたシンデレラ・・・
などと、
全編キメキメのセリフのオンパレードで、
いつ観ても笑えますので、
ある意味おすすめですね。





春、夏、秋、冬、と季節感を充分
感じさせてくれる環境アニメ、
という特徴もあり、
それを最大に演出するのが
音楽の数々で、
松岡直也、トニーズ・ショウ、
島 健、三枝成章がそれぞれ担当。



先にも書きましたが、
音楽が最大の魅力で、
今でも変わらずよく聴きますね。
ホントいい曲ばっかりで大好きです。
今でも情報番組やCMでも使われたり
してますね。

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当然、
CDはじめ、ビデオにLDと全巻購入して、
よく聴き・観てました。
今はビデオとLDは売ってしまいましたが、
DVDに落として、CDともども
今でもよく観・聴きします。



正式なDVD化は(ビデオLDで言うと)
1巻2巻が前に発売されただけで、
のこりの3~6巻は未発売状態です。
音楽絡みでリリースは難しいのか
DVD化してほしいですねぇ。






ちなみに当時は大人気で、
実写化もされていました。
(観てませんけど)

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テーマ:見たアニメの感想 - ジャンル:アニメ・コミック

【2009/01/24 05:15 】 | アニメ・漫画 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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